すけべな女の子


おれはおまえの膣子じゃない/ex.3

夕暮れの夢魔。アタシ膣子。膣子14歳。何だか久しぶりのこの感触。気付かない愛が首吊ろうとしてるみたい。気付かれなけりゃ石ころも同然よね。今日いくつの石ころが世界で蹴られたか、そんなこと考えたことある?募金することで誰かが死ぬ。そんなこと、考えたことある?ああ処女に戻りたいなあ。そう思いながらいつもセックスしてる。毎日毎日狂って不思議、アタシの目玉が見る景色。石ころな愛情は、スカスカの軽石みたいな欲望の中にもあるのかしら。腰振って、ねっとり好きだと言ったそのセリフ、何処に宛先があるのかしら。アタシが最初に石ころ蹴ったのいつだろう。オナニーして、日が暮れて、ちょっと外見たら、太陽が、誰かを情熱的に抱きしめてるように、赤く沈んでるの。それ見て泣いた。ローターが振動してた。響きあう風景。夢のような話。いつか誰かと完全な恋に落ちる。「強く僕は感じまくるのさ 他の誰かじゃまるでダメなのさ」、って、精液拭きながら言われてもね。募金したのになぜ誰かが幸福にならないの?なぜ貴方は射精するの?なんでアタシはイカないの?何でアタシは一人でイクの?アタシは誰かにとって特別?アタシはアタシにとって特別?ローターって、なんで振動するんだろう。なんでだろう。なんでだろう。なんでだろう。誰かにとって特別だったアタシを。処女に戻りたいなあ。そう思って今日もセックスしてる。誰か特別なひとが、マーク外す飛び込みでアタシをサッと奪い去るの。胸に抱かれて、君といくよ 歳をとって おなかもちょっと出たりしてね、って、白馬にいななかれて、涙がこぼれては頬を伝うの。とてもあたたかい。とてもあたたかい、その肌。胸。そんな未来。今日の胸もあたたかいけれど、あなたは奪い去ってくれなかった。今日も寝たわ。明日も抱かれる。いつか処女に戻れますようにって、遠くまで旅させるように、ずっと石ころ蹴っ飛ばす。ああ気持ちいい。今よりマシな未来があったかも、って、想像するほど気持ちいい。何故って訊かないで。それより抱いて。とてもステキな王子と、悦びを分かち合えたかもねって夢を見るんだから、邪魔しないで早く抱いて。あなたの射精は分からない。悪夢のように気持ちいい。ああ夕暮れになれたよう。