2009-01-01から1年間の記事一覧

スーパーリラクゼーション・トゥ「夢十夜」

こんな夢を見た。 我が家で宴の支度をしていた。皆が食べ物を卓に並べていた。中学生時分の友だった。父と母が勤めで遠方に向かった。カメラを渡した。最も新しい小さなカメラは壊れており、手のひら三つ分ほどの大きめのカメラを渡した。 宴が始まった。ま…

クシャマインについての二三の事柄2

すっかり陽が落ちたころ、クズミがランタンを持ってクシャマインの近くに来た。フレッジがいなくなったことを確認したのだ。クズミはまだ少女だったが、フレッジの祝いに参加した一人であり、フレッジのことを好いていた。フレッジの頬に赤みが照り始めたこ…

クシャマインについての二三の事柄

そこにそれはあった。橋を渡ると木造の家屋があり、そこにクシャマインが詰め込まれていた。番をしているフレッジと目があった。「ここを出るのかい?」「ああ、ここはもう僕を必要としていないからね」フレッジはクシャマインの守りをして随分経つが、まだ…

わたりろうかだよ!初携帯更新祭

最近サイドバックにハマッてるんですけど。 基本的にサイドバックって美女じゃないですか。センタリングあげるよー、とか、そういった種類のナポレオン・ポルチオ火山じゃないですか。 サイドハーフ界に現れた超新星とお話していたのですが、オケツがメルト…

日記

紫煙が宙に浮かび、この煙草は少しうまいんじゃないかと思う。それは喉に負担が掛からない、痛みが走らないからうまい、という上等な料理にハチミツをぶちまける思想の遥か先を越えたうまいであるのだが、この煙草はうまいんじゃないかと思い、二本を連鎖し…

感謝の一万字

私には書くことしかないのです。と申し上げれば私の可能性を狭めるようで、言葉に縛られるようであまり申し上げたくないことなのですが、しかし、私は書くのです。それがここ数日で出した結論であり、私は日記を書くのです。日記は任侠と伎芸と純情と素直と…

ボーナストラックex

描かれた男の花 石川z: ブリッジしたら背中の筋肉、即ち背筋をパキャンいわした 石川z: なぜ深夜三時に大の男がブリッジしなければならないか 石川z: その理由を語るには男について2、3物語らねばならない 石川z: 男はあぐねていた。男があぐねるには簡…

みんなで読書を 読書感想文 有島武郎

描かれた花 本日歩きて曰くパンが食べたいとあり、パン屋に立ち寄ったところ見たことがない少女に出くわした。私はこの町に引っ越してきて一年になるが、このように顔の小さく、脚の細く、背丈の大きな、しかし圧倒的に少女である女に出くわしたことは初めて…

ボーナストラック・トゥ・レ×ミオロメン・イン・ザ・ワールド 

あそこ、林のところ、人間学園にも女子はいる、俺は校舎から続く舗装された裏門への道を、腕章を付けながら歩いていた、すると、甲高い、甲高い声が俺は苦手だ、砂のような、ざらざらした感触が、俺はいい、声で、同じく腕章を付けた生徒が告げる、俺はその…

スーパーリラクゼーション・トゥ・フジ×ファブリック

人間学園の校舎裏、木々が直進することを阻む程度には繁っているここは、緑葉に陽が寸断され、いつも間接照明のような仄暗さで、涼しい風が時折吹いた。枯葉が舞い、いつか僕らも枯れていくんだ、なんて、声には出さないけれど人がよく思う陳腐な感傷を、心…

あたまのなかのおとたち

クレバスが開き中から温度の高い粘度の高い白濁した液体が流れてきて、それを結いで編んで出来たのがこのコートですので南米に赴いた僕はそれを真っ先に着てなりふり構わず黒人の、そう黄色のアーミーベレー帽に黄色と緑のアロハシャツ、タモリのようなサン…

ボーナストラック

空から女の子が落ちてきたのでセックスをした。言葉は世界に満ち溢れ、曇天晴天雨天に荒天、空が僕らを覆い、その中で僕らは生きている。通学でもいい、探検でもいい、新しい何かを作ってる最中でもいい、何かに拘泥している時でもいい、あるいは空に絡めと…

頭の中の音2

物見遊山から始まったこの旅も終焉を迎え眼前に広がるは新緑の平行でありそれが段々に上がって下りて森となる男の声は深く深く深く皺が年輪と称されるように悪魔が黒い羽根を持つように黒人が珍妙なドラムを叩くように音が響くように当然の如く私の胸に響い…